更新日 : 2013-10-12 14:02:17

亜熱帯雨林のハーブの種分散法

なにがすごいの?

亜熱帯雨林ではノボタン科の植物の小さなハーブが育っています。
以前、「鳥の巣きのこ」という変わった種の分散法をご紹介しましたが、ノボタンも同じように雨の日に種を分散させる特殊な方法をもっているのです。

ノボタンは一年の中で最も雨の多い時期に果実が熟し、雨滴が果実に当たった時のエネルギーを利用して種を飛ばします。
ノボタンの果実は三角形の形をしていてその角に種のはいった鞘(さや)があります。
雨滴が成熟した大きい果実にあたると、三角形の3つの角から一斉に種は噴出します。

どうやって役立てるの?

大きなビルの窓ガラスを清掃するときに、三角形の容器のなかに洗剤をいれて雨の日に三角形の容器から洗剤が窓の大きな面積に広がることができれば今までのようにゴンドラにのって少しずつ洗浄するより効率的かもしれません。
またキッチンやお風呂の排水溝の掃除用品の新しいデザインにも役立つかもしれません。

どんな研究をしているの?

雨滴が落ちてくる高さによってノボタンの種が飛散する距離の変わることが分かりました。1mの高さから水が落ちると1.3cmから29.5cm、2mの高さから水が落ちると1.9cmから35.3cm飛散することが実験室で調べられました。
ノボタンの種の飛散方法は、降ってくる雨の水滴に含まれているエネルギーを利用して重力によりエネルギーを作りだしていたのです。

どんな技術開発ができるの?

天から降ってくる雨のエネルギーを利用した雨力発電の設計・開発が期待できます。
家に小さい雨力発電装置があれば、憂鬱な雨の日も電気代の節約につながるかもしれませんね。

【参考】
・Marco A. Pizo and L. Patrícia C. Morellato, A new rain-operated seed dispersal mechanism in Bertolonia mosenii (Melastomataceae), a Neotropical rainforest herb, American Journal of Botany, 89, 169-171, 2002
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