更新日 : 2013-10-01 07:26:18
カテゴリー : 機能カテゴリーアイコン 収集・貯蔵 用途カテゴリーアイコン 繊維

軽くて強いクモの糸

なにがすごいの？

クモの糸は、同じ太さで比べるとスチールワイヤーと同じくらいの強さを持っています。
直径4センチメートルのクモの糸があればジャンボジェットを持ち上げられるとも言われていて、オニグモというクモの巣にすずめがかかって外れないことさえあります。

しかも、クモの糸は鉄の1/5くらいの重さしかありません。
昔は、虫取り網の変わりにクモの巣を使って昆虫を捕まえていました。

また、クモの糸にはいろいろな種類があり、水にぬれると長さが半分になる糸や、引っ張ると2倍くらいまで伸びる糸などを持っていて、必要に応じて使い分けています。

どうやって役立てるの？

クモの糸をカイコの絹のように大量に作ることができるようになれば、とにかく丈夫な繊維として使えます。
パラシュート、防弾チョッキなど、用途は限りなく広がるでしょう。

どんな研究をしているの？

クモの糸を作っているタンパク質のアミノ酸配列を調べることで、クモの糸が丈夫である秘密を解き明かそうとする研究が進められています。

どんな技術開発ができるの？

クモは肉食で共食いをしてしまうので、カイコのように大量飼育して糸を大量生産ができないことが欠点です。

大腸菌やヤギにクモの糸のタンパク質をたくさん作らせるという試みがありますが、うまくいっていません。

現在は、遺伝子組換えカイコにクモの糸を吐かせ、いきなり糸にしてしまう研究が行われています。
名前(必須) : メール :
タイトル(必須) :

※コメントの公開は承認制となっております。
※コメントを書き込んでも承認されるまでは表示されません。
※メールアドレスは管理者から直接メールがほしい場合に入力してください。入力しても表示されません。